オランダ、アムステルダム – 照明の世界的リーダーであるロイヤルフィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHIA)は、LED ベース屋内測位システムを採用した世界初のコネクティッド照明システムを、欧州の大手小売業者であり、世界で 3 番目に大きい小売業者カルフールに導入したと本日発表しました。フランスのリールにある新しく改装されたカルフールのハイパーマーケットでは、旧来の蛍光灯をエネルギー効率の高いフィリップスの LED 照明で置き換え、その長さは合計すると 2.5 キロメートルになりました。LED 照明は光を使って買い物客のスマートフォンに位置信号を送信し、アプリを起動すると位置情報サービスを提供することができます。
フィリップスのシステムによって、カルフールは、買い物客が 7,800 平方メートルものフロアを移動しながら販促情報を見つけるなど、お客様に新しいサービスを提供することが可能になります。さらに、LED 照明は、ハイパーマーケットの照明用総電力消費量を 50% 削減します。
フランスのカルフール スーパーマーケットの商業モデル イノベーション担当ディレクターのセリイン マーティンは、「私たちは店舗内でのお客様の移動を容易にし、消費者の期待に応えるイノベーションを目指しています。」と述べています。「フィリップスの技術を使用したこの新しいアプリケーションにより、EuraLille カルフールのお客様に新しいサービスを提供できるようになりました。お客様は、店内で自分の好きなプロモーションをすばやく検索して見つけたり、周囲のすべてのプロモーションを検出したりすることができます。都市のお客様には本当に時間の節約になります。」
フィリップス社の屋内測位システムは、LED 照明器具、クラウドベースの位置情報データベース、フィリップスのソフトウェア開発キットで構成されており、顧客はモバイル インタラクション プラットフォームを構築することができます。リールのカルフール ハイパーマーケットのシステムは、人間の目には検出されない光で固有のコードを送信する特許取得済みのVLC (可視光通信) 技術を使用した 800 本のリニア LED 照明器具で構成されています。設置の一環として、フィリップスのソフトウェアとクラウドベースの位置情報データベースがカルフールのモバイル アプリに統合されました。「Promo C'ou」モバイル アプリは Think&Go によって製造され、現在はフランスの Apple App Store からダウンロードできます。
「カルフールとの協力で、小売りの分野ではコネクティッド ライティングでリードしています」とフィリップスライティングの LED ベース屋内測位責任者である Gerben van der Lugt はコメントしています。「当社のコネクティッド ライティング システムは、ショッピングをよりインタラクティブでパーソナライズされた体験に変える可能性を秘めています。同時に、小売業者は自らを差別化し、お客様のロイヤルティを高め、買い物客に新しいサービスを提供することができます。」
注記
ショッピング体験を強化し、売上を伸ばすための店内ナビゲーション
調査¹によると、スマートフォンの普及率は、2017 年までに西ヨーロッパと北米で 79% を超えると予想されています。買い物客の店内での購入意思決定へのモバイル機器の影響は増加しており、買い物客の 68% が買い物をしているときに携帯電話を使用してサイトを閲覧、買い物、または商品情報を見つけることなどが報告されています。米国のスーパーマーケットの 56% が買い物客に合わせた情報を売り場に提供するニア シェルフ クーポン技術を採用しており、来年この技術の導入が期待されます。
屋内測位システムは、ショッピングをよりインタラクティブでパーソナライズされ、そして楽しい経験にする、さまざまな位置情報サービスをサポートします。これらのサービスには、方法の検索、製品の検索、個人的なクーポンなどがあります。このようにして、小売業者は、買い物客に満足感を高め、顧客サービスを向上させ、ブランド ロイヤルティを奨励し、最終的には販売を促進するためのパーソナライズされた体験を提供することができます。
さらに、屋内測位システムは、スタッフの効率性の観点から小売業者への価値を付加することができます。スタッフは製品の配置と探索をより簡単に行うことができ、問題報告に位置情報を付けることができ、位置ベースの再ストックの指示を得ることができます。照明が薄暗くなっても、測位データの送信は機能します。導入することにより、小売業者は位置情報へのアクセスが可能になり、お客様やスタッフの経験を直接管理できるようになります。
プライバシー ポリシー
フィリップスの特許取得済み屋内測位システムは、買い物客のスマートフォンに関する情報を読み取ることはありません。各照明器具は、可視光通信(VLC)を使用してデジタル情報の一方向ストリームを送信します。この一方行のデータ ストリームは人間の目には検知されませんが、スマートフォンのカメラで取得されます。買い物客は、小売業者のアプリをダウンロードしてサービスに参加します。コード化された位置情報は、位置情報サービスを提供するためにアプリケーションによって使用されます。買い物客はいつでもアプリをオフにすることができます。
1GSMA Market Report 2015「モバイル経済」
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。現在は、ヘルスケア、ライティング、コンシューマーライフスタイル分野の製品を扱っています。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。2015年には、カテーテルおよびワイヤーを使用した血管内イメージングおよび生理学的評価を行う装置を取り扱うボルケーノ・ジャパン株式会社を傘下に入れました。日本におけるフィリップスは3社合わせて約2,100名の従業員を擁し、全国約80ヵ所に事業所を展開しています。株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.co.jp)
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の生活の向上を目指して常に革新的であり続け、ヘルスケア、コンシューマーライフスタイル、ライティング分野において健やかで満ち足りた暮らしを提供する企業です。本社はオランダで、2014年の売上は214億ユーロ、世界100ヵ国以上に約108,000人の従業員を擁しています。循環器疾患ケアや急性期疾患の診断治療とホームヘルスケア、省エネ照明ソリューション、新たな照明アプリケーション、および男性用シェーバーやグルーミング、オーラルヘルスケアにおいてリーダーシップを発揮しています。ニュースリリースについてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)
フィリップス ライティング ジャパン合同会社
マーケティング部 担当: 久保/豊田