今回のコングレスセンターの改修に合わせ、シグニファイは約900個の照明をアップグレードします。これによりダボス市は、年間さらに50,000 kWhの省エネルギーが可能となり、結果として、コングレスセンターの炭素排出量を年間28トン、82%削減します。さらにシグニファイは今回、次世代のフィリップスGreenSpaceアクセントプロジェクター、フィリップスLuxSpaceアクセントダウンライト、フィリップスGreenSpaceコンパクトダウンライトおよびフィリップスマスターLEDスポットを寄贈しました。また、既存のビル管理システムと完全な互換性を保ちながらコングレスセンターの必要性に合わせて全照明管理システムが入れ替えられ、今後のニーズに備えています。
シグニファイのCEO、エリック・ロンドラットは次のように述べています。「毎年世界各国のリーダーを招いているダボス市が、このように大きな一歩を踏み出すことは大変喜ばしいことです。未来に向けた一歩を目の当たりにできることは非常に心強いですが、一方で、もし今週ここに集う世界各国のリーダーたちが、遅くとも2050年までにカーボンニュートラルな世界を実現したければ、すべきことがもっとあることに注目しこれを自覚しなければなりません。気候変動対策の時代に差し掛かり、未来へと向かうレースのスタート地点に立っている今、このことこそが転機となるべきです」
このビジョンを強調するためにロンドラットCEOは世界経済フォーラム開催中、1月22日水曜日に開かれる「循環イノベーションの奨励」のパネルディスカッション、および「デジタル時代の都市の転換支援」セッションに参加を予定しています。同CEOはまた、CEO気候リーダーセッションのモデレーターも務め、1月23日木曜日のアントニオ・グテーレス国連事務総長との記念昼食会において、国連の新しいSDGs目標のイニシアチブの立ち上げについてスピーチを行う予定です。
ロンドラットCEOは、こう述べています。「“取って作って捨てる”、という現在の経済モデルは、持続可能なものではありません。循環経済への転換は、気候変動との戦いにおける重要な要素となります。またこれにより資源素材の寿命を伸ばし、資源の破壊を避け、経済価値を大きく高めることになるでしょう」
ロンドラットCEOはさらにこう付け加えています。「例えば当社では最近、業務用および一般用照明器具の3Dプリントによる製造を開始しています。この技術により、原料抽出および製造におけるエネルギー消費が抑えられ、従来の製造方式による金属照明器具と比べ、二酸化炭素排出量を47%削減することができます。リサイクルCD 24枚で作る照明器具など、再生材を使った成形を行えば、さらに大きな節約ができます」
循環経済への転換は経済を発展させ、雇用を創出し、世界中の福祉を向上させます。EUは純経済的利益は2030年までに1.8兆ユーロと概算しており、これは7%ものGDP増加となります。
ロンドラットCEOは最後にこう述べました。「ミヒャエル・ブラウンガルトの話の受け売りになりますが、循環経済は地球を救うためのものではなく、地球で生き延びられるようになるためのものなのです」