照明製品の最大手であるシグニファイ(ユーロネクスト: LIGHT)は、日本法人を通じて、スポーツ・エンターテインメント向けLED照明システム「Philips ArenaVision LED(フィリップス アリーナビジョン エルイーディー)」の最新機種(以下、本製品)の日本での展開を開始することを発表しました。また本製品は、日本の大規模なスタジアムとして初めて“さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)”に導入されます。
スタジアム照明は、選手、観客、放送業者、視聴者、施設オーナーなど複数の関係者に対して最適なソリューションを提供する必要があるなか、日本の主な施設には国際的なスポーツ大会をはじめとした照明の厳しい放送基準に満たないものが多くあります。また、8K放送などの高画質・高精細な映像への進化は、スーパースローモーション映像の際に照明のちらつきまで映し出すことから、高い水準の照明設備が求められるようになってきています。
照明のリーディングカンパニーである当社は、スタジアム照明を世界70箇所以上の大規模な施設に導入しており、厳しい放送基準に対応した照明ソリューションを多く手がけてきました。そうした実績をもとに、日本で開催される国際的なスポーツ大会を前に建設・改修を行っている施設に対して、最適な照明ソリューションを提供していきます。
本製品は、日本市場で展開している従来製品と比較して軽量化を実現しています。照明器具が約20%、電源設備が約50%軽量化したことで、施工時の負担や天井などに取り付ける際の重量負荷を軽減します。また本製品を含む「Philips ArenaVision LED」シリーズは、世界中で導入が進んだことから量産体制が整い、従来製品よりも製品価格を約30%抑えることができました。その他、業界最多クラスの7つの配光特性の組み合わせによる質の高い照明環境の提供や、高い光束と演色性*1を両立して自然光に近い明るさを再現します。さらに放送で求められる照明の指標よりも高い値となるTLCI≧85を実現し*2、放送にも適した高品質な照明環境を提供します。
また、国内の大規模スタジアムとして初めて“さいたまスーパーアリーナ”に本製品が導入されました。従来は水銀灯を使用しており演出に制限がありましたが、LED化と演出プログラムを組むことができるソフトウェア(DMX)の導入により、様々な照明演出が可能になります。
株式会社さいたまスーパーアリーナ 施設部施設課マネージャーの小峯将之氏は今回の導入について下記のように述べています。