注意事項

    マドリードの超高層ビル Torre Europa、フィリップス ライティングの支援により同市で最も高性能な建物に  


    Torre Europa - PoE 技術を基盤に持続可能なコネクティッド ライティングを導入し、スマート オフィスとして生まれ変わったスペイン初のビル


    ※この報道用資料は、2016年11月15日スペインで発表されたプレスインフォメーションの抄訳版です。

    2016 年 11 月 15 日

    スペイン、バルセロナ - 世界有数の照明機器メーカー であるフィリップス ライティング(ユーロネクスト アムステルダム: LIGHT)は本日、マドリードで有名な超高層オフィスビル Torre Europa を、高機能で安全性の高い未来のコネクティッド オフィスに変革する新しいコネクティッド ライティング プロジェクトを発表しました。Torre Europa は、フィリップス PoE (Power over Ethernet) 対応のコネクティッド オフィス照明システムを採用したスペイン初のオフィスビルです。ここで働く人々は各自のスマートフォンを使い、自分の好みに合わせてオフィス環境を設定できます。一方、ビル管理者はスペース利用を最適化し、運用効率を改善できます。

     

    マドリードの金融街の中心に位置する Torre Europa は高さ121メートル。マドリードを代表する超高層ビルのひとつであり、この国の多くの一流企業がここにオフィスを構えています。1985年にオープンしたこのビルは大規模な改修が行われ、その結果、外観・内装共に設計と技術が大幅にアップグレードされました。このビルの筆頭オーナーである Grupo Infinorsa と協力し、32フロアのうち14フロアに5,400台のコネクティッド ライティングを設置しました。これは19,600m2のオフィス スペースを網羅しています。

     

    フィリップスのコネクティッド ライティング システムは、ユーザーのニーズに対応できるオフィス環境を実現します。照明の明るさやその他のビル サービス(空調など)をスマートフォン アプリから自分の好みに設定できるので、職場の快適さがアップし、生産性も向上します。

     

    フィリップス ライティング(スペイン・ポルトガル)のCEO、Josep Martínez は、「継続的な接続性により、人が情報を操作する方法や、人と人が互いに交流する方法が変わりつつある」と言います。「あらゆるところに設置された照明は、モノのインターネット(IoT)に欠かせません。コネクティッド オフィス照明にセンサーを取り付け、ビルのネットワークに統合して電力を供給すれば、消費エネルギーが減少し、生産性が大幅に向上すると同時に、より多機能で、より柔軟な職場環境を実現できます」

     

    新しい照明システムでは、PoEを使用して照明器具をビルのITネットワークに接続します。さらに、照明器具に取り付けられたセンサーから匿名データを収集し、保存、共有、配布します。部屋の利用状況や室温などの情報に基づいて、照明、暖房、空調を調節したり、オフィス スペースの利用を最適化したり、清掃やメンテナンス サービスのスケジュールを管理したりできます。エネルギー効率に優れたコネクティッドLED照明をセンサーとリンクさせれば、人が退室したとき、忘れずに照明のスイッチをオフにできます。Torre Europa ビルに関する正確なデータをリアルタイムで収集すれば、照明のエネルギー消費が最大70%削減されます。これは、フロアあたり年間15トンのCO2削減に相当します。

     

    「フィリップス コネクティッド ライティング システムの導入は、イノベーションに対する Infinorsa の取り組みの顕れであり、持続可能な職場環境へ向けた確実な一歩でもあります。Torre Europa は最先端の未来オフィスです」と、Grupo Infinorsa のオペレーション マネージャー Fernando Ferrero 氏は言います。「このシステムの接続性によってモノのインターネットが促進され、社員どうしの連携、コラボレーション、イノベーション、交流をこれまでにない方法で行えるようになります。同時に、将来性のあるビルの価値も高まります」

     

    Gartner のリサーチ担当副社長 Dean Freeman 氏は、先頃執筆した Market Guide (マーケット ガイド)の中で、「2020年には、商業ビルに新たに導入される照明の70%がスマート照明になる」と予測しています。なお、このガイドでは、フィリップス ライティングが代表的ベンダーとして挙げられています1。幸いにも、最近は分析機能を備えたネットワーク対応照明システムがあります。複数の社屋を持つ大企業は、フェーズ4(LED照明制御/センサーの接続性分析)の導入を開始しています。現在のところ、アルゴリズムを用いてシステムにフィードバックし、さらなる省エネを実現するフェーズ5(LED照明制御/センサーの接続性分析と情報収集)の導入はほとんど見られません。照明関連の数社が分析とアルゴリズムの機能を取り入れているにすぎません」

     

    1 Gartner Market Guide, Smart lighting (スマート照明)、Dean Freeman 著、2016年8月15日、G00297245

     

    Gartner社は、その調査レポートに掲載された特定のベンダー、製品、サービスを推奨するものではなく、高評価を得たベンダーまたはその他の指定ベンダーを選定するよう技術利用者に助言するものでもありません。Gartner社の調査レポートはあくまで同社の調査組織としての見解を示したものであり、事実を表したものではありません。Gartner は、明示または黙示を問わず、本調査の商品性や特定目的への適合性を含め、一切の保証をいたしません。

    Infinorsaについて


    1974年に設立されたヨーロッパの不動産会社。重要な国内パートナーおよび海外のパートナーに支持されています。主要なビルの購入、建設、全面改修を専門としており、リニューアルしたビルの賃貸や管理に最適なヨーロッパの首都(マドリードとベルリン)をビジネス拠点としています。保有不動産の床面積は合計140,000m2以上です。

    フィリップス ライティングについて

     

    フフィリップス ライティング(ユーロネクスト アムステルダム: LIGHT)は、照明関連の製品、システム、サービスを手掛ける最大手企業として、生活向上につながる新たなビジネス価値や豊かな照明環境を"革新"として提供しています。プロフェッショナル向けと一般向けの両分野を対象に、IoT(モノのインターネット)を活用した家庭、ビル施設、都市空間の変革に取り組むなど、業界をリードする企業として知られています。2016年の売上は7.1億ユーロ。世界70か国におよそ34,000人の従業員を擁しています。フィリップス ライティングのその他のニュースはhttp://www.newsroom.lighting.philips.comでご覧ください。

     

    報道関係および企業に関するお問い合わせ

    フィリップス ライティング ジャパン合同会社

    マーケティング部  担当: 久保/豊田