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    フィリップス、ノートルダム大聖堂内部をライトアップ

    3月 13, 2014

    ※この報道用資料は、2014年3月12日にフランス、パリで発表されたプレスインフォメーションの抄訳・加筆版です。

     

    フランス・パリ―ロイヤルフィリップス(NYSE: PHG、AEX: PHIA)は、850年もの歴史を有する
    パリのノートルダム大聖堂内部に、自社のLED技術を導入したことを発表しました。今回の導入には合計400を超える照明器具が使用されましたが、消費電力はわずか30kWとなり、これまでの約140kWと比べてエネルギー消費量が80%削減されました*。

    *フィリップス社調べ

     

    13世紀の建造物を際立たせる21世紀の技術

     

       

    今回の新しいLED技術は、照明器具は目立たずに建物を照らすため、石から光が発しているように見えます。その光は決して眩し過ぎることなく、時に力強く、常に暖かい光が荘厳な雰囲気を作り出し、建築物を引き立てます。

     

    今回の照明により、聖母子像をはじめとする有名な芸術作品が、細部に至るまではっきりと見えるようになりました。そして、プロファイルスポットライトがこの像の特徴を改めて際立たせるとともに、優しい光で彫刻と足元を飾る白い花を照らしています。

     

    また、13世紀に造られ、天国の花を象徴しているとされるバラ窓(ステンドグラス窓)もライトアップされました。

     

     

    北と南の扉上のバラ窓は、窓から50メートル以上離れた場所に設置された250Wの2基のスポットライトにより照らされ、繊細な彫刻をはっきりと浮かびあがらせています。このスポットライトは人目につかないため、建造物の外観を変えることなく内部のみで光が見え、ステンドグラスそのものが光を放っているような印象を与えています。

     

    大聖堂で行われるさまざまな活動に適応できる照明

    本プロジェクトの照明デザイナーであるArmand Zadikian氏は次のように述べています。「大聖堂には宗教的役割と文化的役割という2つの役割があり、宗教儀式、参拝、コンサートが行われます。そのため、新たな照明はそれぞれの活動に応じて異なる雰囲気を作り出せるよう設計されています。」

       

     

     

    Armand Zadikian氏は、コントラストを利用して白の色調の効果を出すために、薄明かりのエリアを確保することに成功しました。照明を建物に完全に一体化させて、来訪者からLED照明器具が見えないようにするため、公的なフランスの建築家の組織である「Architectes des Bâtiments de France(フランス歴史的建造物管理)」と緊密に連携して作業を進めました。

     

    コンピューター制御

    本プロジェクトの中心となるイノベーションは、可動式で簡単にアクセスできる梁を設置したことです。これは、常駐司祭建築家(European Architecture Company、EUROGIP)であるBenoit Ferré氏によって特別に設計されたもので、トリフォリウムと同じ300メートルの長さがあります。

     

    400基の照明器具は、コントロールが容易なタッチパネルのコンピューターシステムで操作ができます。このシステムには複数の照明プログラムが搭載されており、必要な場合には、ノートルダム大聖堂の管理者が追加することも可能です。

     

    ほぼすべての照明器具において調光ができるため、儀式、コンサート、祈祷等をはじめとした
    イベントの内容や、時刻、時期に応じて照明を変更することが可能です。

     

    LED照明を選んだ理由

    LED照明として次の様な特長が挙げられます。

    • エネルギー消費量の削減:使用されている400基の照明器具の消費電力はわずか30 kWで、これまでの約140kWに比べて大幅に削減することができました*。一例として、会衆席の照明の電力消費量は以前の5分の1に削減されました。
    • 従来光源と瞬時点灯を利用するよりも発光効率がはるかに高くなります。
    • 設備の耐用年数が長いため、1日の照明時間を10時間としても、約13年使用可能です*。
    • LED照明器具にはメンテナンスの必要がほとんどないため、足場の組み立ておよび造作物の移動等のメンテナンス関連の作業を軽減するだけでなく、エネルギー消費を80%も削減するLEDのフレームランプが使用されています*。
    • 宗教的または文化的活動によって場内の雰囲気を調整する(明度および色調の変更)ことが可能です。

     

    フィリップス ライティング フランスのゼネラルマネージャー、Benjamin Azoulayは次のように述べています。「フィリップスはこの素晴らしいプロジェクトに、自社のノウハウと技術で貢献できたことを非常に光栄に思います。当社にとって課題となったのは、毎年、数百万人もの参拝者を魅了するこの記念建造物に敬意を払いつつ、効果的な照明を設置することでした。照明は本当の意味で場所の美しさを引き立てるものでなくてはならず、どんな時でも前面に出てはならないからです。」

     

    *フィリップス社調べ

    報道関係者からのお問い合わせ

     

    株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン
    ブランドコミュニケーション部  
     

     

    TEL: 03-3740-3608

    ロイヤル フィリップスについて

    ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の生活の向上を目指して常に革新的であり続け、ヘルスケア、コンシューマーライフスタイル、ライティング分野において健やかで満ち足りた暮らしを提供する企業です。本社はオランダで、2013年の売上は233億ユーロ、世界100ヵ国以上に約115,000人の従業員を擁しています。循環器疾患ケアや急性期疾患の診断治療とホームヘルスケア、省エネ照明ソリューション、新たな照明アプリケーション、および男性用シェーバーやグルーミング、オーラルヘルスケアにおいてリーダーシップを発揮しています。ニュースリリースについてはホームページをご覧ください。