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    フィリップス ライティングによりスマート シティがより身近に  


    コネクティッド ライティングによって可能になる、まったく新しい地下公共スペースとインタラクティブな道路を仮想体験


    ※この報道用資料は、2016年11月15日スペインで発表されたプレスインフォメーションの抄訳版です。

    2016年11月15日

    スペイン、バルセロナ - 世界有数の照明機器メーカーであるフィリップス ライティング(ユーロネクスト アムステルダム: LIGHT)は、2030年の都市生活を予想し、仮想現実体験として限定公開しました。本日、バルセロナのSmart Cities Expo World Congress でフィリップス ライティング リサーチは、10年以内に実現するであろうスマート シティを整備するうえで、コネクティッド ライティング技術が果たす重要な役割についての見解を明らかにしました。

     

    急増する都市人口。2030年には、世界人口の60%が都市で暮らすようになると予想されています1。フィリップス ライティングは都市人口の増加に備え、照明やモノのインターネット(IoT)を活用した、人を中心とする未来のスマート シティを計画しています。その第一弾「2030年: スマート シティ ライフ」仮想現実体験では、コネクティッドLED照明によって生活の質が向上し、毎日の体験やサービスが変革され、拡大し続けるグローバル都市の持続可能性を保証する様子を紹介しています。2030年には、照明台数がおよそ700億に達する見込みです2

    コネクティッド ライティングによって可能になる、まったく新しい地下公共スペースとインタラクティブな道路を仮想体験

    公共の照明はさまざまな場所に設置されます。人々が生活する場所、働く場所、遊ぶ場所、旅行先など、いたる所にあります。その主な機能は、エネルギー効率に優れた質の高い灯を提供して、治安を維持し、都市景観を向上させることです。さらに将来的には、都市の照明インフラを都市ネットワークに接続し、ごみ箱から自動運転車まで無数の機器のデータを収集すると共に、必要な情報やサービスを提供する仕組みも考えられます。この方法でスマート シティのサービスを提供すれば、市民の生活や市政担当者の業務環境を向上できます。

     

    「都市生活者のニーズや要望はこれまでと同じではありません。人々は30年前には考えられなかった方法で情報にアクセスし、空間をナビゲートしています。こうした急速な変化に伴い、市政に対する要求も多くなるでしょう」と、フィリップス ライティング リサーチの上級副社長 Kees van der Klauw は言います。「住みやすい都市を実現し、住民に新しいサービスを提供するには、技術が極めて大きな役割を果たします。フィリップス ライティングは既に、コネクティッド ライティング システムとサービスを通じて、明日のスマート シティを形成する数多くの都市構成要素を設置し始めています。市民が望んでいるのは技術の押し付けではありません。発言権を持ち、必要なサービスの決定に自分たちも関与することです」

     

    フィリップス ライティングが目指す2030年のこの都市には、以下の四つのシナリオがあります。いずれも、地球にやさしく、互いにつながり、より楽しく生活できる都市を、未来の照明技術がどのように実現するかを示しています。

     

    1. コネクティッドな(つながれた)道路

    コネクティッドLED街路照明は質が高く、エネルギー効率に優れています。さらに、情報ハイウェイのセンサー ノードとしても機能します。2030年にはコネクティッド街路照明を利用し、何百万ものデバイス間でデータをやり取りするようになるでしょう。最先端の通信技術を取り入れ、コネクティッド ライティング インフラでデータを収集・配布し、照明、交通、大気環境、治安、駐車場などさまざまな都市サービスを向上できます。たとえば自動運転車は、街路照明のセンサーと通信して道路を安全に走行します。この場合、街路照明のセンサーは車道や歩道をスキャンし、それらの状況情報を車載センサーに送信します。

     

    本日、フィリップス ライティングは、世界最大規模のコネクティッド街路照明システムをジャカルタに導入したことを発表しました。このシステムは、フィリップス CityTouch を使用して、およそ9万本の街路灯を監視および管理します。

     

    2.インタラクティブな公共スペース

    スペースが不足している都市部では、今後、地下の公共スペースを拡張せざるを得ません。自然光に近い照明があればスムーズに移行でき、人々の快適さも向上します。位置データの送信が可能なデジタル照明システムは、ドローンの自動飛行と荷物配送で役立ちます。また、創造力を刺激するアートをライトウォールに映し出し、市民とのコミュニケーションを深めることもできます。

    本日フィリップス ライティングは、Power over Ethernet (PoE) 対応の新しいコネクティッド ライティング システムを発表しました。マドリードを象徴する超高層ビル Torre Europa がスマート オフィスに変わります。

     

    3.持続可能な都市農園

    都市部の地下の使われていないスペースに都市農園を作ります。農薬をまったく使用せず、水もほとんど必要ないので、植物や野菜を持続的に育てることができます。農園と食卓との距離が縮まり、安全で素性の確かなものを食べることができ、貴重な天然資源の保護にもなります。

    2013年より、フィリップス ライティングは GrowUp Urban Farms と提携しています。イースト ロンドンの工業地域にあり、未使用の倉庫に作られた垂直都市農園です。イギリス初の商用アクアポニック都市農園であり、フィリップス GreenPower LED 照明を利用して、年間2万キログラムの生野菜を生産しています。

     

    4.パーソナライズされた生活

    2030年の家庭では、玄関チャイムからテレビ、音楽まで、あらゆるモノを照明とつなぎ、各自の好みに合わせて自由に調節できるようになっているでしょう。人々の要望を先取りして満足度を高め、人々に活力を与え、くつろぎをもたらし、安全性を確保します。

    この11月、フィリップス ライティングと Xiaomi は、中国において、Xiaomi スマート ホーム エコシステム向けのコネクティッドLED照明製品を設計・開発する方向で提携しました。

     

    フィリップス ライティングの政府関連事業責任者 Jeff Cassis は次のように説明します。「都市を持続的に成長させるには、資源、スペース、セキュリティへの高まる需要にバランスよく対応すると同時に、住みやすく、市民が毎日楽しく暮らせる環境を整備する必要があります。市政担当者は、市民にとって何が一番重要なのか、優先順位を付けなければなりません。その際、コスト、実現可能性、タイミングを考慮するだけでなく、市民の現在のニーズや要望に耳を傾けることが大切です」

     

    「スマート シティの未来は多くの要素の総和です。成功するには、あらゆる規模の企業、政府、教育機関、そして何より市民との連携が不可欠です。現在、世界中の市民および市政関係者に、"当社の話し合いに参加し、共に未来を作っていこう"と呼びかけているのはそのためです。未来はここから始まります」

    1 国連経済社会局「World Urbanization Prospects (世界の都市化の展望)」、2014年

    2 人口と都市化に関する国連データに基づいてフィリップス ライティングが推定した値

    「2030年: スマート シティ ライフ」に関するすべてのプレスリリースおよび資料は、デジタル プレス キットでご覧いただけます。

    フィリップス ライティングについて

     

    フィリップス ライティング(ユーロネクスト アムステルダム: LIGHT)は、照明関連の製品、システム、サービスを手掛ける最大手企業として、生活向上につながる新たなビジネス価値や豊かな照明環境を"革新"として提供しています。プロフェッショナル向けと一般向けの両分野を対象に、IoT(モノのインターネット)を活用した家庭、ビル施設、都市空間の変革に取り組むなど、業界をリードする企業として知られています。2016年の売上は7.1億ユーロ。世界70か国におよそ34,000人の従業員を擁しています。フィリップス ライティングのその他のニュースはhttp://www.newsroom.lighting.philips.comでご覧ください。

     

    報道関係および企業に関するお問い合わせ

    フィリップス ライティング ジャパン合同会社

    マーケティング部  担当: 久保/豊田