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    ロサンゼルス市とフィリップス ライティング、コネクティッド道路照明インフラを利用したスマート シティへの新たな取り組みを開始

    2016年9月20日

    ※この報道用資料は、2016年9月20日米国で発表されたプレスインフォメーションの抄訳版です。

     

    • ロサンゼルスは、音響センシングや騒音監視など、公共のサービス、安全性、住みやすさを向上する高度なスマート シティ機能を追加します。
    • コネクティッド ライティング サービスの発達により、照明インフラへの投資が最適化され、照明の枠を超えた価値を提供できます。

     

    ニュージャージー州、サマセット - 世界有数の照明機器メーカーであるフィリップス ライティング (ユーロネクスト アムステルダム: LIGHT) は本日、ロサンゼルス市がスマート シティ機能を拡張する新しいパイロット プロジェクトに着手することを発表しました。治安を強化し、居住者、観光客、地元企業により良いサービスを提供することを目指します。

     

    コネクティッド道路照明インフラの整備が既にかなり進んでいるロサンゼルスですが、今回さらに、新しい技術とモノのインターネット(IoT)機能が導入されます。街路灯にセンサーを設置し、それらのセンサーで収集されたデータをソフトウェアで分析、共有する機能もそのひとつです。これによって都市運営の透明性が向上し、関連パートナーとの新しいプログラムが促進されます。

     

    たとえば、新しい音響センシングと騒音監視センサーを使用すれば、車の衝突音を検知した時点で同市の警察、消防署、EMSへいち早く通報できるので、緊急対応に要する時間を減らし、患者への早期介入が可能になります。現在、ロサンゼルス市内には、道路、ハイウェイ、トンネル、歩道などに20万本以上の街路灯があり、市民の暮らしを支えています。

     

    「ロサンゼルスの照明インフラは世界最大規模であり、この街で最も貴重な資産のひとつです。生活する、働く、旅行する、買い物をする、食事をする、交流する。公共の場の至る所に存在し、人々が頼りにしている設備です」と、ロサンゼルス市の街路照明局長 Ed Ebrahimian 氏は言います。「すべての街路灯が市内環境に関するさまざまなデータを収集し、それを利用できるとしたら、街を照らすだけでなく、大きな価値をもたらすようになります」

     

    「コネクティッド ライティング システムをさらに進歩させることで、都市の運営方法が大きく変わります。データを収集および共有し、人々に新たな洞察をもたらし、本当の意味でのスマート シティを実現する情報収集ルートとなるのです」と、フィリップス ライティングで専門家向けシステムのグローバル サブセグメント マネージャーを務める Susanne Seitinger は言います。「ロサンゼルスはスマート シティ イノベーションの最前線にあります。目指すは、人々および地域社会とこの都市との円滑な関係を支援する技術です」

     

    昨年、ロサンゼルスの街路照明局は、フィリップス CityTouchの導入を開始しました。CityTouchは、既存のモバイル ネットワークとクラウド技術を利用して街路灯を制御するコネクティッド街路照明管理システムです。街路灯の状態を監視したり、電力消費量を街路灯ごとに分析することも可能です。今回のパイロット プログラムでは、さらにセンサー ノードを追加して新しいサービスをテストし、ロサンゼルスがそのインフラ投資を最大化に活用できるようにします。

     

    今年実施されるパイロット プログラムでは、センサーを利用した新しいサービスを評価する予定です。

     

    環境騒音監視

    フィリップス CityTouch 対応の一部の街路灯に、新しいコネクティッド騒音検知マイク モジュールが追加されます。騒音レベルに関するデータを継続的に収集することで、市政担当者および都市プランナーは、市内各地の環境音の監視、データ集計、視覚化を簡単に行えるようになります。街路灯で収集したデータを利用して騒音公害を監視すれば、騒音苦情に迅速に対応でき、ひいては長期的な都市計画の向上につながります。

     

    ノースイースタン大学の Dietmar Offenhuber 准教授は、「市内の公共スペースやオープン スペースで騒音がどのように伝播するかについては、極めて基本的なことしかわかっていない」と言います。「街路照明にサウンド センサーを設置すれば、都市の音景を初めて明確かつ詳細に把握でき、都市と音景がどのように影響し合っているかが明らかになります」

     

    送電網の状態監視

    フィリップス CityTouch 対応の街灯で継続的に収集される重要な電力品質パラメーターは、照明ネットワークへの電力供給状態を評価する際に役立ちます。さらに、このデータを他の公共事業部門の送電管理者に公開すれば、停電情報をいち早く入手し、電力を迅速に回復できるので、住民や地元企業からの信頼が高まります。

     

    高度なメンテナンス

    コネクティッド街路照明から送られてくる照明状態データを利用することで、街路照明局によるメンテナス計画の質が向上し、コスト削減にもなります。将来的には、このデータと送電網の状態情報を統合し、さらに高度なメンテナンス モデルを実現する予定です。

     

    フィリップス コネクティッド ライティングを利用したスマート シティの詳細については、www.philips.com/smartcitiesをご覧ください。

    フィリップス ライティングについて

    フィリップス ライティング (ユーロネクスト アムステルダム: LIGHT)は、照明関連の製品、システム、サービスを手掛ける最大手企業として、生活向上につながる新たなビジネス価値や豊かな照明環境を"革新"として提供しています。プロフェッショナル向けと一般向けの両分野を対象に、IoT(モノのインターネット)を活用した家庭、ビル施設、都市空間の変革に取り組むなど、業界をリードする企業として知られています。2016年の売上は7.1億ユーロ。世界70か国におよそ34,000人の従業員を擁しています。フィリップス ライティングのその他のニュースはhttp://www.newsroom.lighting.philips.comでご覧ください。

    報道関係および企業に関するお問い合わせ:

    フィリップス ライティング ジャパン合同会社

    マーケティング部  担当: 久保/豊田