株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は、2011年10月28日(金)、パシフィコ横浜で開催されたSmart City Week 2011において、ライティング事業部 事業部長 岸 和紀が、「照明が変える人々の生活」について講演を行い、フィリップスの考える住みよい都市づくりについて説明したことをお知らせします。
今求められる住みよい都市づくり
近年、世界人口の過半数が首都圏に集中するなど、急激な都市化が進んでいます。世界のエネルギー消費の約70%が都市部による消費であり、また、そのうちの約40%はオフィスや施設での消費といわれています*1。さらに人々の暮らしを照らす照明によるエネルギー消費は、全世界の電力消費量の約19%にもおよび、年間約19億トンのCO2排出量に相当します*2。そのため、現在は、人々の暮らしと省エネルギーを両立した、住みよい都市づくりが求められています。
住みよい都市づくりのための「スマート・ライティング」
フィリップスが提唱する“Livable City”(住みよい都市づくり)を実現するために、照明は重要な役割を果たします。今回のカンファレンス・プログラムのテーマ「スマート・ライティング」にちなみ、フィリップスが提案する住みよい都市づくりに向けた3つのアプローチについて、世界での取り組みや事例を交えながら説明しました。
- 省エネを達成する、高効率照明であること
- 制御と調光
- 太陽光発電LED照明システム
- 安全と安心を提供する照明であること
- “白色光”の有効性
一歩進んだコントロールソリューション - WEB制御管理を取り入れた都市照明システム
- センサーを取り入れた適明・適時・適所の照明
- “白色光”の有効性
- 都市に活力と魅力を付与する照明であること
- 都市のアイデンティティと美観の創造
- コミュニティの形成、観光事業など経済発展への貢献
講演の中で紹介した“city.people.light”は、フィリップスと都市照明の発展と啓発を目的に活動する組織 LUCI(ルチ:Lighting Urban Community International )が共同で企画・運営しているアワードで、世界各国の都市から参加を募り、都市照明について表彰しています。
アワードに加え、ワークショップも開催し、人と照明の相関性、結びつき、あり方を提唱する活動に取り組んでいます。
世界遺産 高野山麓 慈尊院からお台場や横浜の夜景まで、LEDが変える景観
日本では、安全を提供する自動車用照明事業や、「高野山麓 慈尊院」「東京ビッグサイト」などに導入した演出照明や、わたしたちに身近な生活空間を快適に支える店舗・オフィス照明など、“Livable City”の実現に向けて様々なソリューションを提供しています。また、今年の10月1日には、乳がん早期発見啓発活動「ピンクリボン」の一環として、横浜マリンタワーをフィリップスのLED照明でピンク色にライトアップし、乳がん検診の大切さを伝えるなど、人と照明のあり方についても積極的に活動しています。
岸は、講演の最後に、「“Livable City”(住みよい都市づくり)という概念は、フィリップスの都市照明コンセプトの基軸になっています。製品カテゴリーで考えれば、省エネで制御性にも優れたLED照明がそのコアを握ります。そしてこの推進において最も重要なのが、これらのソリューションへの理解を喚起し、ユーザーの投資機会を得ることです。フィリップスは、ユーザーおよび協力企業とのパートナーシップを高め、これらのソリューションの実現に前向きに取り組んでまいります」と結びました。
*1,2 ロイヤル フィリップス エレクトロニクス調べ